水曜天幕團・蟹頭十郎太DVD

ようやっと、ライブが終わったので
母が買ってきてくれた蟹頭DVDをみました。

感想。
設定は複雑な戦国の世の人間模様ではあるけれども、
見せ方自体はとてもシンプル。娯楽活劇という感じ。
んー・・やはりテレビ畑のひとが作ったのがよく分かった。
よくもわるくも二次元的というのか、平面的な演出かなという
気がしました。
演出の視点がカメラみたいに、いつも一方向からの目線を
想定しているというか、同時にいくつもの方向から見られている
劇場での芝居ってことが、仕掛け的にはあまり生かせてないような・・
 水曜どうでしょうでこのことを例えますと、
「原付西日本」での金閣寺駐車場にてカブを登場させるシーン。
TVでは、大泉さんとミスターの間、ちょうどふたりの頭あたりの
遠方にカブがおかれているのが見えてて、それが、話してるふたりの
顔の脇にずっとちらちらと見えてるのが面白いんだけども、
 芝居では「観客には見える位置にあるけれど、登場人物たちには
そこには何もないことになっている」っていうお芝居での
お約束なんかが使えるので、
たとえば突然「あっ!カブだ」っていって、そこにずーっと前から
置いてあったものにいきなりスポットを当てて舞台上に出させ
笑いも取る、という技もできるわけです。

なんちゅうか、このカブのことだって、
いま素人の自分が考えたことなので、あのふたりだったら、
もっとおもしろい演出が浮かぶんじゃないかな?と思う。
あんないいメンバーで、いいスタッフで、環境はばっちりなのに
舞台はやっぱり不馴れなために、少し消化不良だったかな?
等と思ったわけですが。

でも、なにより水曜天幕團にかかわってる人々全員に
勢いがあって、いいものにしたい気持ちがばりばり伝わり、
テント周辺の雰囲気づくりもばっちりで、お客さんもお祭りに出来た
芝居小屋に見にきているような暖かさがあって、
DVDをみていると、みんなが水曜どうでしょうが好きで、
目の前でうごきまわってる役者・大泉洋を筆頭に
いつも画面でしかみたことがない人たちが生で芝居しているところを
見せられたということがなによりも意義のあることなんだなと思った。

ナックスはバラエティのお仕事もいいんだろうけど
輝いてるのは芝居やってるときなんじゃないかしら?と思いました。
東京は日本青年館でやるそうですね。渋い小屋だわー。
お芝居もありなのかしら?あの会場は。
ほんとは本多とか、紀伊国屋がいいなー。
2週間くらいできればいいのにねえ。2日間かあ・・