どうでしょう本の感想(ネタバレ注意)

まっさらな状態で読みたい方は、こっから下、読んだらアカンよ。


楽しませてやるぜ!っていう気概が細部まで行き渡っていると思います。
ニセ広告、付録、いいですね。ステッカーなんて最高です。

でも、あのおふた方のいつもの良さがないような…
特に、おふた方のお写真、あんまり良くないなあ…

ええと、おふたりのかっこいいお写真だけが欲しいわけではないのですよ。
「どうでしょう」として作られたんだったら、演出されてるかっこよさ
みたいなもんは合わないんではないか、と思いますからね。
 なので、とれたて野菜、畑から直行みたいな、
軍手はめた生産者のおじさんが、じゃがいも抱えてるみたいな感じで、
やぼったいところも、つつみかくさずお願いしたいと思ってます。

ディレクターが行ってきた牛追いの様子、景色などの写真はよかったです。経験者だけが語る良さがあります。
 でも、やっぱり、あのおふたりの言葉のやりとり、声の雰囲気、目の表情、生き生きした語りがみたい。
今を生きてるところが見たいのですよ。
 なんで、やっぱりこの人たち面白いなあ、好きだなあ、って思えるような
ライブ感のある写真とキャプションをもっとつけて欲しかったです。
原稿を読んでる間の様子とか。それって、いつものうれしーの目線ですね。

スタイリスト小松おやびんのページも、ちょっと惜しいと思いました。
おふたりのリアクションが分かる写真がもっと見たかったです。
リアクション写真をつけないんだったら、公園での最終ショットだけじゃ
なくって、2004秋冬おやびんコレクションみたいなのを
もっといっぱい見たかったです。時間なかったってことでしょうか?

大泉さんの小説は、今のところSFってことでいいのかしら?
すてきなテーマですね。人への優しい視点を持っている作品だなと思いました。
細かく書いてリアリティを出すところと、省いていいところの案配が
もうちょっとうまく行ってたら、初回のお膳立てとして
ビシッと決まる気がしました。ちょっと散らかったかな、と。

ミスターはズバリいうと、うまく逃げたな、と思いました。もっと濃く書けるよねえー!?

全体に、企画内容に問題があるわけではないんだけど、
心のキャッチヤーミットに、球がバシー、バシ−ッってテンポ良く入ってくる感じではなかったかなあ。
普段の公式の日記が生き生きしてる文章なだけに、
よけいにまったりしているなと感じたってこともあります。
でも、紙には紙の良さがあるし、このひとたちのことだから、きっと良くなるんだろうな、と期待してるのです。期待し過ぎちゃうのかな。