ジャポニカロゴスをみた

大泉祭りのトリを飾る番組、これが終われば東京で大泉さんが出る番組は
しばらくないのね。というわけで、見ましたよー。

感想。

テーマのひとつずつは面白いのに、取り上げ方が浅くてちょっともったいなかった。
特に方言、もっといろんなお国言葉が聞けるかなあと期待していたけれど。残念。
せっかくあれだけ集っているのに、お互いの方言を使って話すコーナーは
作れなかったのかなあー。
例えば告白するとか、プロポーズとか、話すことに勇気がいったり、
感情をこめないと言えないようなことをそれぞれの地元の言葉で言ってもらう、
なんてのはどうでしょう。
探偵ナイトスクープの名企画「日本全国アホ・バカ分布図」まで作りこむには
時間がないにしても、もうちょっと内容に密度がほしかったです。
絵文字もやりたいしドラマ仕立てもやりたいし、と
いろいろ欲張っちゃったのかしらね。
大泉さんの様子は、まあ…こういう仕事は東京仕事っていう感じがしますね。
感覚としては、バイトをして稼いで、それで芝居をやるようなものなのかしらねえ…
って、そんな言い方をしてはいけないかなあ。
でもあまり生き生きしていたとはいいがたし。座っていても所在なげな様子、
やっぱり人との絡みあってこそ大泉さんは生きるのかな。


そういえば、前から気になっている辞書「新明解国語辞典」が
取り上げられていた。第4刷がそんなに貴重なものとは知らなかった。
ところで、わたしはずっと転校生だったこともあり、方言にはとても興味がある。
新しい場所で友だちを作るには、まず名前を覚えるのと、
その土地の話し方をどんどん真似していくのが大事だなあと子供の頃に思ってた。
いろんな土地の話し方をもっと覚えたいです。
NACSは北海道弁をたくさんしゃべっているので微笑ましいなあと思う。

そういえば、大阪弁はいちばん影響されやすい言葉なんですってね。
何かで読んだ話ですが、中国の奥地にロケに行った5人の撮影隊のなかに
たったひとりだけいた大阪人のために、帰る頃には全員大阪弁になっていたらしい。
そのなかにはフランス人も含まれていたらしいのに。本当かね??

方言がテーマになったものとしては、私は井上ひさしの「国語元年」が好きですね。
日本に真の共通語をつくろうとして、ある学者が政府に命じられて
いろいろ研究を重ねたものの、使いものにならないような
奇妙なものができてしまうっていう話だった。
結局あたらしい言葉をいくら作っても、話したくなるような言葉でなくちゃ
意味がないし、話したいっていうことはひとりで何か言うんではなく
誰かに対してなにかを伝えるために話すんですもんね。
ひとの数だけ言葉があるのかも知れませんよ。