東京セレソンDX「ぴえろ」観た

長く、そして辛口なので下にしまっておきます


うーん、なるほどとは思ったけれども、深い話とはあんまり
思わなかったですねえ…。
前半のギャーギャーした感じのテンションの芝居が大変きびしく、
これが後から効いてくる、意味のある部分だととらえるには
あまりにも痛くて、せっかく複雑な構成があっても
うんざり感がじゃまをしてしまった。
タネ明かしされる前に、かなり、おいてきぼりになってしまった。

いちばん安心して観れた芝居は「美人局」の説明の劇中劇の部分。
抑えが効いててよかった。
前半の過剰さを減らして、後半の謎解きに振り分けて
もっとていねいに見せてくれたらよかったのになあと思った。

特に、好きな男が10年ぶりに帰ってきた姉の場面。その人との歴史が
いまひとつ感じられないように思った。「そうだったのかー」って
なるべく早いとこ、 お客さんに思わせたいような気がしたけど、
ここはあせっちゃいかんところなんではなかろうか。

キャラ・世界観ともに全体に「吉本新喜劇・ギャグ抜き」のようだなと思った。
人物像が型通りな感じでうすっぺらいような気がしたのは
セリフまわしの型が決まっちゃってるからのような。

特に女性たち、あまりメリハリがないように思ったなあ。たくさんいたけれども。

「開演に先立ちましてお客さまへお願い」のお芝居、とてもよかった。