カーネーション@渋谷AX


好きな曲がたくさんあるのに、一度もライブを見たことがなかった。
今日ようやくライブを見ました。
楽しみにしてた直枝さんの生歌は大きく、あったかい感じだなと思った。
そして太い声だった。ものすごく存在感のある歌を唱う。
誰が作ったどんな曲でも、彼が唱えば自分で作った曲になる気がする。
しぶいけど、いぶし銀とかいうのはちょっと合ってないと思う。
なぜなら枯れてるわけではなくて若々しいから。
バンドサウンドは伝統的なロック、由緒正しきロックだなあと思った。
わたしが音楽的に物心つくまえから楽器を持って活動していたバンド、
なにしろ21年目。きっとこれからもロックを奏でまくるのであろう。

都会的なバンドはいろいろあるけども、都会の景色がすごく似合うのは
カーネーションだとわたしは思ってる。朝焼け夕焼けのオレンジ色が似合う。
京葉線で南船橋〜幕張〜東京のあたりを通過するとき、
ああカーネーションぽいなと前から思ってた。
広がりがあって、ちょっとせつない感じというのかな。
東京モノレール天空橋あたりの羽田空港に近くなる景色にも似ている。
朝いちばんの飛行機に乗るために、朝焼け空をみながらモノレールに
乗って景色を見ているとなにやら無性に聴きたくなる。
夜だったら、空港から浜松町に向かうモノレールで聴くのもいいな。
夜のベイブリッジや白いビーズをつないだみたいな街のあかり、
夕闇せまる港の向こうのほうに見える観覧車、ランプを点滅させて
飛ぶ飛行機…そうか、乗り物に乗りながら、景色が移り変わっていくのを
みながら聴きたいのがカーネーションなんだな。
あとから直枝さんは千葉のひとと伺って個人的にはものすごく納得した。
言葉にはならないけれども、すごく「やっぱりー」って思う。
人がずっと見てきた景色、作るものに現れるのではないかしら。