ゆめをみた。

仲間を集めて何か演目を集めたイベントをやることになり
準備に余念ない。
わたしは日舞のような、モダンダンスのような
和風の創作ダンスをやることになり、着物を選んだり
打ち合わせに忙しい。

ふと誰かに「○○さん(聞き取れず)に会った?」と聞かれる。
え?だれ?「上の部屋にいるよ」と教えられると
○○さんらしき若い娘が階段の上に開いた四角い空間から
顔を出した。あ、あんなところにいる、と思うがはやいか
着物姿でさっそうと降りて来て、
日舞に出るんだって?わあ見たい、みたい!」
と熱心にわたしに話す。
その女の子は、今はこの世にいない祖母の若い頃の姿であることを
わたしはなんとなく分かっていた。
楽しい会話をかわした。

やがて、携帯のアラームがなって、夢からさめる瞬間に、
あっ!もう、おばあちゃんはいない!
と気がついてしまった。
一度気がついてしまったら、それまでの楽しさがいっぺんに消えて、
がっかりし、とても寂しくなった。
なみだが出て、どうしようもなかった。

どうしていないことを思い出してしまったんだろう?
あんなにたのしかったのに。

だけど、祖母はあの若い娘の姿を借りて、わたしに
会いに来たのではないかと思えば、
寂しいことではないんじゃないかと思うのだ。