かゆいところに手が届く

婦人公論ブログのオカダさんが書かれている「萌え」読みました。
このところのもんもんとした感じがすっきり。
ぼやんとしたある種の感覚を、ばさっと一言でくくってしまえることの
なんと楽ちんなことか。「萌え」なしに「かわいい」という概念は
もはや成立しない世なのですね。
けれど、何かを好ましいと思う気持ちは個人的なものなのに
「萌え」なんて言葉に簡単にのっかってしまっていいんでしょうかね…?
自分の好きなものを言葉を尽くして語ることの楽しみや、気持ちを分かち合う
喜びを放棄してるような気がして、ちょっともったいなく思います。
複雑な感覚を一言ですませる、といえば、今グルメ番組において
使われてる謎の褒め言葉「あまい」も、いずれは「萌え」と同じく
市民権を獲得する日が来るんでしょうか。だとしたら、なんだか寂しい。
昨日も「ウニの味を"甘い"で済ませちゃうの?」とぴったんこカンカンを見ながら
思いましたが…。難しい表現を求められてない番組だから、なんて思ってたら
大間違いですよー。身のない薄いことばっかり言ってたら、ぺったんこな番組に
途中でみんな飽きてしまいますよ〜、とちょっと辛く言いたくなったのでした。
テレビ大好きだからね、細かいところがよけいに気になるのです。