SKG「再演A。」

土曜はわたくし大寝坊、本当に全くもって申し訳ない…。
反省しております。
さて今回東京で初公演のSKGですが、この日は
トークショーの日ということもあり、大盛況でした。

それにしても、すがのさんにはびっくりしました。
ザ・天然。独特の宇宙。前説ではコントのように噛みまくり
トークショーでは脱線し「何の話でしたっけ?」

けれども芝居の中ではというと、打って変わって
大人っぽい男に…。この豹変ぶりはすごかったです。
劇団主宰というより、この4人の中ではある意味
いちばん役者的な人物かな?と思いました。

フリートークのまとまりの無さについては全く私自身も
人ごとではないのですが、苦笑+爆笑の苦爆笑の連続で
楽しませて頂きました。
すがのさんの隣では、福村さんがずっと司会者の質問を通訳していた。
おそらく、話を始めると頭の中でテーマが枝分かれして
それぞれの方向に一斉に走り出してしまうタイプの方なんでは
ないでしょうか。世界が豊富な方かなという気配がビンビンとしました。
大丈夫かなー、と思いつつ、ついつい笑ってしまいました。
まさに♪ほっとけないよ〜 
すがのさんを「ほっとけないよ。」の会なのかもしれない、この団体は。
なんとなく、江田さんがお母さん、小山さんがお父さん、福村さんが
お姉さん役なんじゃないかしら。みなさんテキパキしてたもんなあ…。

感想はこの下です。


三人が同じ人物の別人格という設定はいいのですが
そのことが分かってしまった後の話があまり膨らまなかったので
自分には少々物足りなかったです。
後半のスリルある盛り上がりが良かっただけに、多重人格っていう
仕掛けだけで手いっぱいで、中身がちょっと薄かったような気がして
すこし残念な気がしました。

トークショーで、あまりドロドロとした話は好みではないということを
言われていた通り、最後は明るく希望を持たせるような感じで
この後この人物はこうする、といった結論づけは特にせず
ふわっと物語を終えたかったのかも知れないのですが、
事件の因果関係が分かり、さてこれからどうなる、の部分が
もう少しあっても良かったように私は思いました。

役者は皆イナダ組やNACSの客演などをされている方たちで
皆さん達者でした。女子2人のキャラがもう少し作りこんであったら
良かったかなあとも思いました。割とよくあるタイプの二人かなあと
感じました。

今、東京では札幌の演劇がちょっとしたバブル状態にあるような
気がするので、実力以上に人が入ったりすることもあるのでは。
落ち着いて面白い作品を作っていってほしいです。