凱旋公演が始まるよ

NACSの長い長い「CONPOSER」上演の旅、全国公演が既に終わって
凱旋公演がいよいよ始まりますね。夜が明けたら今日は初日だなあ。
あんなにいっぱいあると思ってた公演回数も、あと6回しかないんだなあ。
なんだか感慨深いものがあります。

私は札幌〜東京〜福岡と観てきましたが、千秋楽は日比谷公会堂
クローズドサーキットに参加します。
劇場にいて、スクリーンで観るのってどんな感じがするんだろう?
初めてだなあ。楽しみ。シアテレで生中継もされるという。

同じお話をいろんな場所で観たのも初めてだったけど、
やっぱり場所によって芝居全体の印象が違うものだった。
札幌はホームだけあって、落ち着いていて渋いなあ、大人だなと思った。
東京はキラキラギラギラしていた。福岡は熱かった。
そして、回を重ねるごとに登場人物の人生が
どんどんリアリティを持ったものになっていた。

観るたびに自分はいろいろなものをもらって帰ったと思う。
なんだろう…理屈ではないんだけど、どかーんと、映像のような
言葉のような。頭の中に落ちて来る感じ。
上演時間は短くなっていったけれども、お話のなかの情報量は
どんどんと増していったように思う。

思えば役者って不思議な仕事だなあ。お話の中にしか存在しない人物の
人生を生きて、現実の世界にいろいろなものを生み出す。
不思議だし、とても尊いなあと思う。

凱旋公演はきっと温かい感じで終わるんじゃないかなあ。